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そもそも「終活」って何?

(※ この記事は2022年7月27日に更新しました。)

週刊朝日のコラムの中で初めて「終活」という言葉が使われたのが2009年、流行語大賞にノミネートされたのが2012年のことですので、早10年が経とうとしています。

確かに、この10年の間に日本国内の社会情勢や経済情勢も大きく変わり、この「終活」というワードもよく耳にするようになったとは言うものの、まだまだ「何、それ?」って方も多いのではないでしょうか?

そこで、本日は新ためて「終活」って何?ってところを書いてみたいと思います。

1「終活」をひとことで言うと

「終活」とは、

人生の最後を意識しながら「もしも」に備えることで、限りある人生を前向きに生きるための活動

です。

もう一度、言いますよ。

限りある人生を前向きに生きるための活動

なんです。

ところが、これを「終活って、死ぬ準備をするってことでしょ?」「なんか、今そんなことを考えるのって、気持ちが暗くなるわよね。」って誤解されている方々が結構多いんです・・・😓

う〜ん、確かに「終活」ですから、お葬式やお墓のことなど、自分の死ぬ時のことを考えるのは事実なんですが、ただそれだけではないんですよね、これが。

2 私の考える「終活」とは

ここで私の経験談を少しお話しますね。

私が「終活」について勉強を始めて、一番最初に頭に浮かんだことは、「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」という江戸時代中期に書かれた『葉隠』の一節です。

この言葉は得てして「武士は簡単に死を選ぶ」というように単純に解釈されてしまっていることが多いんですが、実は「武士は主君のためにいつか死を迎える。そのことを自覚することで、今を生きることの大切さを知り、真の生き方を見出すことができる」という、人間としていかに今を正しく生きるかということを示した言葉なんです。

まさに、これだ!って思いましたね。

ちょうどその頃、職場での理不尽さに我慢ならなくなっていた時期であったことから、ふと考えたんです。
男性の平均寿命が約82歳、健康寿命が約73歳、ということは私が自分自身で何不自由なく動けるのは残り20年。
定年退職の65歳まで理不尽な職場で我慢し続けていたら、残り20年のうち12年を無駄にすることになり、死ぬ時に絶対に後悔するって。

ということで、私は今私が大事にしている価値観、「残りの人生を自由に生きる」という気持ちに従って、2022年3月末に窮屈な職場を早期退職する決意をしました。

53歳からの転職って、そりゃ怖いですよ・・・😱

周りの方々からはもちろんのこと大いに反対されました。

経済面で言うと、年収1,000万円×7年=7,000万円、60歳からは年収約700万円×5年=3,500万円、給料面だけで見てもざっと1億円近くを投げ捨てるわけですから・・・。

当然、早期退職すると退職金の額も大きく目減りします。

ただ、ひたすら黙って理不尽に我慢さえしていれば、これだけの額をもらえる訳ですから、そりゃみんな「我慢すれば」って言いますよね😄

でも、男にとっては「決して曲げられない信念」ってものがあるんです。

そう、お金だけでは解決できないものがあるんです。

それに、どうせ一度きりの人生なら、これまで組織人として生きてきたので、残りの人生は個人として生きる生き方に挑戦してみたいじゃないですか❗️

ということで、今に至っては終活ガイドと行政書士という道を歩んでいる次第です。

3 考えておくべき6つのジャンル

話が大きくそれてしまいました・・・。

話を戻します。

「終活」の内容は多岐に渡りますが、最低限度考えておかなければならないことは①医療、②介護、③保険、④相続、⑤葬儀、⑥お墓の6つです。

もう少し、具体的にお話すると、例えば①の医療について言えば
・どこで人生の幕引きをしたいのかを決めておく(病院or自宅or高齢者施設?)
・延命治療をしてほしいのか否か
というようなことです。

②の介護について言えば
・介護認定を申請するのか否か
・介護費用はどうするのか
・高齢者施設への入所はどうするのか?
・認知症になってしまった場合はどのように対応して欲しいのか
といったことです。
特に認知症に関することなんて、自分が元気なうちにしか決められませんよね☝️

③の保険で言えば
・生命保険を手厚くするのか、介護保険を手厚くするのか
・掛け捨て型で費用を抑えるのか、それとも貯蓄型を考えるのか
・相続対策としての生命保険加入が必要かどうか
といったことです。
この点に関しても、後になればなるほど、いざ保険に入りたいと思っても入れなかったり、保険料がかなりの高額になってしまうというリスクが考えられますよね☝️

④の相続で言えば
・そもそも遺産はどこにどれだけあるのか
・それらの遺産をどのように分けて欲しいのか
・相続税対策はどうするのか
というようなことです。
遺言も残さずに、これらの判断を全て子供まかせにしてしまうのは、子供さんたちにとって大きな負担になると思いませんか❓

⑤の葬儀について言えば
・そもそもどんなお葬式をして欲しいのか
・葬儀社はどうするのか
・どこで葬儀をするのか
・いざお葬式をするとして、誰をどれだけ呼べばいいのか
・葬儀費用はどうなっているのか
というようなことを事前に話し合っておかないと、これも遺された奥さんや子供さんらが慌てると思いませんか❓

⑥のお墓についても同様です
・そもそも自分はどのような供養を望むのか(お墓or納骨堂or海洋散骨or樹木葬?)
・先祖代々のお墓はどこにあるのか
・そのお墓を自分の死後も子供たちに任せるのか
といったことです。
これらの点についても、子供さんらの判断だけに任せてしまうのは酷というものです。

4 まとめ

まとめ

いろいろ書いてきましたが、言いたいことは一つです。

結婚や出産の準備をするように、「死」に対しても準備しましょう!

ということです。

なぜか日本は「死」というものをタブー視する感が強く、実際に人が亡くなってから慌てふためくということを繰り返しています。

私が元刑事として現場で見ていた時もそうです。
事前に家族でしっかり話をしていれば、こんなことにならなくて済んだのにってことが、しょっちゅうありました。

この記事を読んでいただいて、少しは「終活」の必要性について感じていただけたら幸いです。

とは言え、なかなか簡単にはその必要性を感じにくいものです。

ですので、もし「終活」に興味をお持ちいただけたなら、一度「終活」の話を聞くために当事務所にお電話いただけませんか❓

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